証券アナリストとCFAの違い

私がCFAを勉強していて感じています、二つの資格の違いを私なりに書きたいと思います。 

ただし、私が証券アナリスト(以下、CMA)を受験したのは2011年頃であり、ややCFA贔屓になっているところがあるかもしれません。その点はご容赦下さい。

CFAの方が実務ベースまでの知識習得を意識

個人的な印象ですが、以下のイメージです。

(1)CMA
基礎・理論の習得の重視。あくまで証券・資産運用業界に入社する、もしくはしたての人用の「共通言語を習得する」という位置付けが強いように思います。

(2)CFA
実際の基礎・理論に加えて、運用実務で用いるような背景・例題の記述が多く、実際に運用する職業(アセットマネジメント業界のアナリスト・ポートフォリオマネージャー、もしくは営業)にはCMAより特に役立つと考えます。

資料の背景・中身の分量の違い

(1)CMA
通信用のテキストは薄いのが何本も来ますが、解説は多くありません。力試しする為には個々人が解説付きの過去問を解くような形になる訳ですが、いかんせんテキスト自体が薄く、問題を解いていて、唐突感があります。真剣に理解するには業界教科書の本を買う、もしくは図書館で本でも借りて読まないといけないかな、という感想を持ちました(特に二次試験)。

(2)CFA
海外のテキストだけあってかなりテキストは分厚いのですが、その分、背景や目的の記載、実際の例題などを交えた解説の量はCMAとは段違いであり、体系立てて学べるという気がいたします。重要なポイントはレベル1からレベル3の間で重複して学びます。

上記の例示として、例えば、金融機関のとる負債と資産の金利リスク水準を合わせる戦略(ALM、LDI)について取り上げるとします。

CMAではこれの文章と図を見てイミュニゼーションという単語を覚えます。ふーん、となります。終わり。

一方で、CFAではまず、機関投資家各種(年金・基金・保険会社・銀行※)の事情・背景を学びます。

キャッシュアウトのタイミングと規模が決まっているかどうかで投資家のパターン分けを行う、、個別事情として年金で言えば、財政状況によってリスク許容度が異なる、、そういった個別事情を加味した目標利回りや投資規程はこうあるべきである、、

上記のように投資家サイドをイメージしながら、仮想の債券のポートフォリオで金利の変動により、これくらい価格変動があるので、これを軽減するというストーリーになっています。

なるほど、と理解の幅が全く違います。

※アセットマネジメント業界のお客さまは、資金を保有しているところ、でございまして、年金基金(公的年金・企業年金)、保険会社、銀行(特に日本の最近でいえば、地銀のニーズが高い)などがそれに当たります。

本試験の差異

これは私の周りの人からもきくのですが、CMA二次試験は正直埋めれば、受かるという言い方をされます。

二次試験が過去問と異なり、時事的なものを含めながらの出題がなされるからなのですが、逆に言えば難しくて誰も解けないため、全く差がついていないものと推測されます。

私も受験したときは早稲田大学から帰りながら二次試験、正直受からないかも、、と思っていましたが、結果は合格でした。正直のところ、これで受かってしまうんだ、という印象。

そんな事もあり、CMA二次試験では講座修了後に内容をきちんと理解した、という実感が湧いてくることはありませんでした。

 

その他

金融市場もの、ファイナンスものについては、やはり海外からの輸入と感じます。これは米国運用企業へのトレイニーに行った時も感じました。

日本で外国証券を専門に扱うには、どうしても、歴史や規模、時差などの乗り越えられない壁があると個人的には感じました。

あ、大学生や就活生向けに書かせて頂くと、CMAを保有しているということだけでも、十分採用で考慮されると思います(その熱意という意味で)。

実務レベルを学校で身に着けるのは難しいかと思われます(インターンシップなどでの長期経験などなら別です)。

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