CFA Ethics (Level1, 2) ポイントまとめ その4(最終回)

前回の続きです。(CFA Ethical and professional standards の論点まとめ)
主にⅦ Responsibilities as a CFA Institute Member, GIPS, ROS のポイントをまとめています。

Ⅳ Responsibilities as a CFA Institute Member or CFA Candidate

主にこの単元では、Candidates, Membersとして守るべき、CFA周りのルールを触れています。

Ⅶ(A)Conduct as Participants in CFA Institute Programs
主に、CFAプログラムに対しての禁止事項のポイントがまとめられております。
・CFA試験の情報を口外しない。
・CFA試験の受験ルールを守る。
ただし、試験に関すること以外で、協会に意見出しをすることはOK。

Ⅶ(B)Reference to CFA Institute, the CFA designation, and the CFA Program
主に、CFA資格に関する表示などの規制です。
・MemberはCFAの毎年のprofessional conduct statementをきちんと送付し、お布施(年会費)をきちんと毎年払う。

・名刺などに使う、CFAもしくはChartered Financial Analyst の使い方は形容詞的な使い方(He is a ●●)はだめ、小文字(cfa)はだめなど。

・Candidateも同様、「CFA , level Ⅱ」「CFA, expected 2011」のような使い方はしない。

・また、CFAを保有しているからといって、パフォーマンスが確実に良くなるような言い方はしてはいけない。

GIPS

GIPSはレベル1のethicsの一つのテーマとなっており、その内容の理解が必要です。

GIPSとは、Global Investment Performance Standardの略称のことであり、主に世界のAM会社が、投資家に説明するパフォーマンス表示の基準といえます。日本語で参考になる資料のリンクを添付します。
(日本証券アナリスト協会 →こちら )

例えばこういった基準がないと、AM会社は自分に都合がいい(パフォーマンスが良かった)ポートフォリオのみを抽出して、見込み客(投資家)に「どや、俺の運用力すごいやろ、、」って売りつけるようなケースが出てきてしまいます。

composite (コンポジット):自社が運用する口座の中で、マンデートや戦略、投資目的が似たものを総合したもの。コンポジットのリターンがいいことで、この会社のこの戦略のリターンは過去素晴らしいね、、みたいなやり取りになろうかと。
→例えばこういった表の備考欄に「コンポジット」が出てきます(こちら

・パフォーマンス表示(コンポジット)は最低5年分の提示が必要、記録があれば追加的に10年まで記載が必要。ただし、5年までない場合は開始日以降全てを提示。

・GIPSはfirm-wide basisで適用しなければならない。会社の●●支店のみ適用などは×であり、同じブランド全体で用いるべし。

・GIPSの準拠はあくまで自発・自主的なものであり、当局によって要請されるようなものではない。ただ、GIPSに準拠していることで、投資家にきちんとしているというシグナリングは与えられる。

・GIPS準拠のあとのverification(認証・検証)は自社によるものではダメであり、第三者によるものでないといけない。

CFA Institute Research Objectivity Standard(ROS)

リサーチアナリスト等の利益相反・独立性・客観性を維持すべく、より明確なガイドラインを定めています。こちらはレベル2での出題範囲です。日本で言われるセルサイド(証券会社等)のアナリストのイメージがメインですかね。

covered employee:リサーチ・投資推奨をする人や投資実行する人も含む・・①
subject company; リサーチを書かれる対象企業

・Public appearance
企業が従業員①にセミナーをさせる際、聞き手に対し十分な利益相反の開示を。Suitabilityも伝達。
また、講演に際してレポートが欲しい人には利用方法をきちんと伝え、合理的な価格で提供すること。

・Investment banking(IB)
リサーチとIBの部門は物理的に隔てる、上司も一緒にしない。(完全なインサイダー情報だからですね。)
双方のやり取りを行う場合、コンプライアンス部を介した書面のやり取りで利益相反事実の有無に限るべし。

・Research analyst compensation
IB部門の報酬とリサーチ部門の報酬が直接リンクするような体系は避ける

・Relationship with subject companies
公表前のレポートに関する共有やコミュニケーションは控える。(特にrecommendation, rating, price targetの部分)

・Personal Investments and Trading
従業員①やその家族によるフロントランニング禁止。従業員①の直近の公表レポートと逆のトレード(レポートと一貫していない)は原則慎む。ただしfinancial hardshipに直面している場合は例外扱い。

・Timeliness of Reseach Reports and Recommendation
頻度は最低でも四半期+重要なニュースがあった場合を推奨。
(Requirement ではtimely & regular basis)
銘柄のカバーは勝手に止めてはいけない。最終回である場合はその旨を周知。

・Disclosure
企業は顧客とのコミュニケーション(レター、レポート、メディア等の類)で下記をきちんと開示すべき。
・マーケットメーカーの有無
・IPOもしくはPOのマネージャーもしくはコ・マネージャーであること
・リサーチアナリストもしくは企業が株式を保有していたり、アナリストやその家族等がその企業の役員等で合った場合

やぎのすけがメモした単語

 

vote down 否決する
preclude prevent に近い
prospect 名詞で、目論見書・プロス
conform to (ルールに)従う
front-runnning フロントランニング
(顧客に先回りして取引する)

 

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